
どこか虚ろな眼差しのジェームス・ディーン(James Dean)が表紙の↑写真雑誌「Natural Glow」は、私の宝物の1つです。
表紙に使われているディーンのポートレートを撮影したのは、米・ニューヨーク生まれの写真家、デニス・ストック(Dennis Stock)氏。2005年に来日された際、ストック氏ご本人から直々にこの雑誌をいただきました。表紙の内側にはサインが入っています。
既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、フォトジャーナリスト集団「マグナム・フォト」のメンバーでもあったストック氏は先月、81歳で亡くなられました。
体調を崩されていると風の便りに聞いてはいたものの、関係者から届いた訃報はあまりに突然で…。
ストック氏と言えば、雨のNYタイムズスクエアを、くわえタバコで肩をすくめながら歩くディーンの写真が有名です。
他にも、著名なジャズミュージシャンのポートレートを数多く撮影されていたストック氏に「いつかお会いしてみたい!」と密かに思っていたところ、2005年にその夢が叶いました(ほんのちょこっとだけ職権を乱用しました…スミマセン)!
「JAMES DEAN & 50's」と題された写真展のために来日されたストック氏。インタビューは終始和やかに進み、ディーンと出会った頃の様子や、彼の写真を撮ることになったいきさつなどをじっくりと伺うことができました。ディーンとは年齢が近かったこともあり、意気投合したものの、「彼は片時も素顔を見せたことはなかった」と、当時を振り返るストック氏の言葉が印象に残っています。
再会の約束を果たせなかったのは心残りですが、共有したあの貴重な45分間のことは決して忘れません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

