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血は立ったまま眠っている

はじめに

寺山修司、23歳の処女戯曲に、蜷川幸雄が渾身の力で挑む!!

「血は立ったまま眠っている」は、前衛劇団「天井桟敷」を主宰した寺山修司が23歳の時に手掛けた処女戯曲。ジャンルを超えた「挑発行為」に生涯を燃やし続けた寺山は、没後25年経った現在も尚、演劇をはじめ映画、詩、評論、短歌、俳句、競馬など多方面に影響を与えているクロスオーバーの旗手である。

「一本の樹の中にも流れている血がある そこでは血は立ったまま眠っている」
寺山自身のこの短い詩から生まれた戯曲は、六十年安保闘争時の政治思想を色濃く残しながらも、若者たちの爆発しそうな憤りや葛藤が瑞々しく描かれた鮮烈な青春劇である。

孤独な若きテロリストの良(リョウ)、灰男(ハイオ)をはじめとする登場人物の魅力的な造形、スピーディーな物語展開と、時代を超えて観客の心を捉える熱を放つ。同時に、良と灰男の破壊衝動がそのまま、既存の戯曲を壊そうとする寺山の闘志と重なり、演劇の虚構を露わにしていく刺激的な作品となっている。

今回、この戯曲に挑むのは、Bunkamuraシアターコクーン芸術監督・蜷川幸雄!
「ぼく自身が不思議に思うほどの衝動が湧き上がってきた」と語るほど、蜷川は本企画に熱い思いをぶつけている。

演出家・蜷川幸雄の下に、刺激的なキャストが集結!!

兄貴分のテロリストに心酔し、無邪気な破壊行動に精を出す少年・良(リョウ)役に、森田剛。
V6としての活動に留まらず、得がたい個性で俳優としての評価も高めている森田が、遂に蜷川組に初参加する。姉である夏美への執着心や、仲間への激しい愛憎、時に凶器を帯びるイノセントな精神…。複雑な感情に揺れる少年役に期待が高まる。

良と兄弟のような絆で結ばれた灰男(ハイオ)役には、今回が初舞台となる窪塚洋介。
近年は卍ラインとして音楽活動においても活躍の場を広げている窪塚の、ワイルドさとナイーブさがどのように舞台上で開花するか、注目が集まる。

良の姉で、灰男と恋に落ち多大な影響を与える少女・夏美(ナツミ)役に、寺島しのぶ。

この豪華な布陣に加え、遠藤ミチロウ、金守珍、大石継太、柄本佑、冨岡弘、丸山智己、蘭妖子、江口のりこ、三谷昇、六平直政といった卓越した技術と強い個性を兼ね備えた俳優陣が、若かりし頃の寺山修司が渾身の力で書き上げた衝撃の青春劇に挑む。

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