ちゃんと伝える
完成披露舞台挨拶の模様2009.08.26 UP

概略
日本映画界の鬼才といわれる園子温監督が送る、感動のヒューマンドラマが誕生した。主人公・史郎を演じるのは映画初主演となる人気ボーカル&ダンス・ユニット「EXILE」のメンバー・AKIRA。その父親役に奥田瑛二、母親役に高橋惠子、恋人役に伊藤歩、さらに、吹越満、綾田俊樹、諏訪太朗、佐藤二朗、でんでん、高岡蒼甫と名実共に実力派俳優が顔を揃えた。
あいさつ

左から、園子温監督、AKIRAさん、奥田瑛二さん、高橋惠子さん
今日は「ちゃんと伝える」の完成披露試写会に来てくださってありがとうございます。監督の園子温です。よろしくお願いします。
AKIRAさん
北史郎役を演じましたAKIRAです。今日はお越しいただきありがとうございます。
奥田瑛二さん(以下、奥田さん)
私がAKIRAの父親役の奥田瑛二です。以上。
高橋惠子さん(以下、高橋さん)
そして私が、AKIRAさんの母親で、奥田瑛二さんの妻でもあります。こんなに若いのに母親を演じさせていただきました。高橋惠子です。よろしくお願いいたします。
コメント
【AKIRAさん】
AKIRAさん、「ちゃんと伝える」の台本を読まれたときの感想を教えてください
温かさと切なさがたくさん詰まった作品だな、とすごく考えさせられました。誰にでもあるような幸せな出来事とか、不幸せな出来事とかの中に家族のきずなであったり、仲間とのきずなというものがストーリーから感じられて久々に泣きましたね。
いまのAKIRAさんと(北史郎のときでは)ルックスがだいぶ違いますね
園監督に初めてお会いしたときはいまみたいな感じでした。EXILEというグループの色や僕自身の色もあったので、(ひげや髪の毛を切ることについて)まず聞かれたんです。でも、台本を読んだときにテーマの“がん”というものが、実際身近に起こりうるつらい出来事で、いろいろな経験をされているご家族がたくさんいると思ったんです。そういうことに恥じないよう全力で“北史郎”を演じることがすべてだなと思った結果、こういう姿になったというか。ビジュアル(ひげや髪の毛を切ること)とか、僕の中ではどうでもよかったんです。

温かさと切なさがたくさん詰まった作品だな、とすごく考えさせられました。誰にでもあるような幸せな出来事とか、不幸せな出来事とかの中に家族のきずなであったり、仲間とのきずなというものがストーリーから感じられて久々に泣きましたね。
いまのAKIRAさんと(北史郎のときでは)ルックスがだいぶ違いますね
園監督に初めてお会いしたときはいまみたいな感じでした。EXILEというグループの色や僕自身の色もあったので、(ひげや髪の毛を切ることについて)まず聞かれたんです。でも、台本を読んだときにテーマの“がん”というものが、実際身近に起こりうるつらい出来事で、いろいろな経験をされているご家族がたくさんいると思ったんです。そういうことに恥じないよう全力で“北史郎”を演じることがすべてだなと思った結果、こういう姿になったというか。ビジュアル(ひげや髪の毛を切ること)とか、僕の中ではどうでもよかったんです。
【奥田さん】
奥田さん、父親役の奥田さんから見て、AKIRAさんの撮影時を振り返っての感想を教えてください
映画俳優が1人誕生したと最初の印象で思いました。本読みをして、(撮影の)初日を向かえたときに「ちゃんと伝える」の世界で、親子として空気感が一体となりました。そのとき、「映画俳優が増えた!」と本当に思いましたね。普通の俳優さんはいっぱいいるんです。彼は8頭身のすばらしい肉体を持ったパフォーマーでもありますが、ちゃんとした映画俳優になれる青年です。これからも俳優として、きちっと生きてもらいたいと思うし、(パフォーマーと俳優)両方できる才能をお持ちです、という風に父親は思っております。

映画俳優が1人誕生したと最初の印象で思いました。本読みをして、(撮影の)初日を向かえたときに「ちゃんと伝える」の世界で、親子として空気感が一体となりました。そのとき、「映画俳優が増えた!」と本当に思いましたね。普通の俳優さんはいっぱいいるんです。彼は8頭身のすばらしい肉体を持ったパフォーマーでもありますが、ちゃんとした映画俳優になれる青年です。これからも俳優として、きちっと生きてもらいたいと思うし、(パフォーマーと俳優)両方できる才能をお持ちです、という風に父親は思っております。
【高橋さん】
高橋さん、撮影現場での雰囲気を教えてください
全員が集まった最初の本読みのときから家族のような、そういう雰囲気が流れていました。まあ、お父さんがこういう人(奥田さん)ですからね。その中に、いまのようなヘアースタイルでなく、(映画と同じ姿で)AKIRAさんは「息子」という感じで現場にいらっしゃいました。とっても楽しい、和やかな現場だったと思います。

全員が集まった最初の本読みのときから家族のような、そういう雰囲気が流れていました。まあ、お父さんがこういう人(奥田さん)ですからね。その中に、いまのようなヘアースタイルでなく、(映画と同じ姿で)AKIRAさんは「息子」という感じで現場にいらっしゃいました。とっても楽しい、和やかな現場だったと思います。
【園監督】
園監督、「ちゃんと伝える」という印象的なタイトルはすぐにひらめいたタイトルですか
最初は仮題で「父と子のきずな」みたいな感じのタイトルだったんですけれども、もう少し映画の内容をストレートに伝えるタイトルが欲しいなと思って。台本を書き直している最中に、「ちゃんと伝える」というのがAKIRAさんのせりふに出てきたのもあって、そのまませりふをタイトルにしようと思い立ったんです。

最初は仮題で「父と子のきずな」みたいな感じのタイトルだったんですけれども、もう少し映画の内容をストレートに伝えるタイトルが欲しいなと思って。台本を書き直している最中に、「ちゃんと伝える」というのがAKIRAさんのせりふに出てきたのもあって、そのまませりふをタイトルにしようと思い立ったんです。
この映画を通じて「ちゃんと伝えたい」メッセージ

メッセージを本作のタイトルロゴも書いた園監督が半紙にしたため披露
この作品をやらせていただいて、優しい心や思いやりを持って相手を理解しようという気持ちがないとメッセージは伝わらないんだなとすごく感じました。日常的なコミュニケーションの1つ1つを大切に積み重ねていくことが、何よりも大きなメッセージにつながるんじゃないかと思い、この言葉にまとめました。
奥田さん「ありがとう」
ちゃんと「ありがとう」という言葉を言えるようになったのは、つい3年ほど前です。どれだけひねくれていたかってことなんですけれども(笑)。「ちゃんと伝える」の撮影半ばに、「ちゃんと“伝える”ってしてないな」と思いましてね。何でしてなかったんだろうと言いますと、例えば目下の人に「ちゃんと言ったことやってくださいよ」とか「聞いてない? そりゃないよ」とかってものの言い方をしていた自分があって。でも本当は、心が優しくて、やわらかくて、そういう気持ちでないと人には伝わらないってことがこの年になって分かり、目からウロコのような感じがいたしました。AKIRA君も言いましたが、日ごろから「優しい心」を持って、人にちゃんと「ありがとう」と伝えられる。そう普通に言える心の優しさがいまの時代に欲しいなと思うし、これからの自分に願いを込めて、皆さまに伝わるように過ごしていきたいなと思います。女房、家族、仲間、「ありがとう」という気持ちでね。
高橋さん「今いっしょにいる大切さ」
この映画を通して感じたのは、夫婦は長い間一緒にいると(お互いの存在が)当たり前のようになったり、家族一緒にいることが本当にうれしいと思う時間の方が少ないのかもしれないということです。私の演じるいずみの夫(奥田さん演じる)はがんになってしまいます。いま一緒にいられることの大切さというのを、しみじみと感じました。永遠というのは、その一瞬の中にあるんじゃないのかな、と撮影をしながら思ったので、いまという一瞬をすごく大切にすることが大事なのかなと思いました。
園監督「心から感謝」
私の父が(昨年の1月に)亡くなったことがきっかけで作った映画で、私の父に対する気持ちになります。先ほど、ロケ地(であり故郷)の愛知県豊川市から戻ってきたばかりです。父のお墓の前で手を合わせてきたので「心から感謝」と書いてみました。
最後に
これから映画を見る人に向けて園監督から「(映画の上映が)最初なんで、あまり内容は言いたくないんですけど、AKIRAという新しい映画俳優の誕生を皆さんで最後まで見守っていただけたらと思います」、そして主演のAKIRAから「監督であったり、本当にたくさんの人の想いや信念が詰まった作品に仕上がったと思います。この作品から何かを感じてこれからの人生のいい意味でのきっかけをつかんでいただけたら、僕らもやったかいがあります。ぜひ楽しんで見てください」とコメントした。
