十二人の怒れる男

囲み取材の模様2009.11.17 UP

(左から)蜷川幸雄さん、中井貴一さん、筒井道隆さん、西岡德馬さん
(左から)蜷川幸雄さん、中井貴一さん、筒井道隆さん、西岡德馬さん
公演初日に先駆け11月16日(月)には、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、抜粋シーンのステージ撮影と囲み取材が行われた。囲み取材には、演出家の蜷川幸雄さん、主要キャストの中井貴一さん、筒井道隆さん、西岡德馬さんが登壇し、舞台にかける意気込みを語った。

公演概略

本作は、シドニー・ルメット監督、ヘンリー・フォンダ主演の映画「12人の怒れる男」(1957年)が原案の舞台版。ある少年が引き起こしたとされる殺人事件の評決をめぐり、白熱した議論を展開する12人の陪審員を描いた傑作法廷劇を蜷川幸雄が演出する。名優ヘンリー・フォンダが演じた陪審員第八号役には、実力派俳優の中井貴一が配された。

「十二人の怒れる男」は、12月6日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。

コメント

Q:中井さん、蜷川さんとの初顔合わせは、いかがでしたか?
中井貴一さん(以下、中井さん):おそらくいつもの蜷川さんの“本領発揮”とは違って、非常に客観的に俯瞰でご覧になっておられる、中高年演劇部の顧問という感じでした(笑)。
蜷川幸雄さん(以下、蜷川さん):中高年演劇部の皆が熱心でね~(笑)。

Q:蜷川さん、中井さんとの初タッグはいかがですか?
蜷川さん:(彼の出演している)作品はよく観ていましたから、思っていた通り上手くて非常に楽ですね。

Q:筒井さんと西岡さんは、以前にも蜷川さんの作品に出演されていらっしゃいますね。
西岡德馬さん(以下、西岡さん):僕は蜷川さんとは10本目の舞台になりますね。
蜷川さん:筒井君とは2回目。

Q:およそ50年前に作られた(シドニー・ルメット監督の)映画の舞台化となりますが、この作品の見どころはどこにあると思われますか?
中井さん:非常に良く出来ている作品だと思います。アメリカならではの、多国籍の人々を土台として成り立っている話ですね。陪審員が12人いるというよりは、人間は12のタイプに分けられるという話だと思いました。12人の様々な人間が集まって、一つの問題を解決しなければならない。人間社会を陪審員の一室で描いているような気がします。稽古を積んでセリフが入れば入るほど強烈にそれを感じます。誰が正しいのかということよりも、(社会には)いろいろなタイプの人がいるのだという側面を感じていただけたら、と思います。
筒井さん:ベテランの俳優さんがたくさん出演されていて、重厚な作品になっている点も見どころの1つだと思います。
西岡さん:この作品に登場する人物は、一人ひとりが非常に真摯な態度で事件と向き合っています。だからこそ、激論を戦わせることになるのですが、そこが面白いと思います。

Q:日本でも裁判員制度が始まりました。ご自身が裁判員候補に選ばれたらどうされますか?
中井さん:僕は喜んで行きますね。俳優はいろいろなことを経験しておく方が良いので、経験出来るものは経験したいですね。(裁判員に選ばれた場合)、評議で自分の意見を述べることが求められます。自分の意見を主張することに慣れるのは、なかなか難しいとは思いますが、もし裁判員に選ばれたら主張していきます!
筒井さん:以前、三谷幸喜さんの「12人の優しい日本人」に出演させていただき、今回「十二人の怒れる男」に出演するので、行かなければならない運命なのかな…と感じています。
西岡さん:やはり「人は人を裁けるか?」という難しいテーマに直面すると思います。

Q:最後に舞台のPRをお願いします。
中井さん:蜷川幸雄演出「十二人の怒れる男」。(客席が四方を囲む舞台セットなので)役者側から言わせると逃げ場がない。舞台の上に追いやられています。救ってくれるものは自分たちしかいない状態です。最悪の場合、(セットの)トイレに駆け込むしかありません(笑)。そんなところも楽しみに、ぜひ舞台を観に来てください。

ステージ撮影フォトギャラリー

ただ一人無罪票を投じた陪審員第八号を演じる中井貴一さん(写真中央)
ただ一人無罪票を投じた陪審員第八号を演じる中井貴一さん(写真中央)

苛立ちを隠せない陪審員第三号を演じる西岡德馬さん(写真中央)
苛立ちを隠せない陪審員第三号を演じる西岡德馬さん(写真中央)

(左から)中井貴一さん、筒井道隆さん、辻萬長さん、田中要次さん
(左から)中井貴一さん、筒井道隆さん、辻萬長さん、田中要次さん

(左から)斎藤洋介さん、石井愃一さん、大石継太さん、柳憂怜さん
(左から)斎藤洋介さん、石井愃一さん、大石継太さん、柳憂怜さん

(左から)岡田正さん、大門伍朗さん、品川徹さん、西岡德馬さん
(左から)岡田正さん、大門伍朗さん、品川徹さん、西岡德馬さん

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