パブリック・エネミーズ

来日記者会見&フォトギャラリー2009.12.12 UP

映画「パブリック・エネミーズ」のジャパン・プレミア、レッドカーペットイベントに登場した主演のジョニー・デップさん

ファン待望のジョニー・デップ最新作「パブリック・エネミーズ」が、ついに明日公開される。その公開にあたり主演のジョニー・デップが2年ぶりに緊急来日し、12月9日(水)に都内ホテルで記者会見を行い、10日(木)にはジャパン・プレミアのレッドカーペットイベントで来日を待ちわびた大勢のファンに前に姿を現した。

概略

本作は大恐慌時代のアメリカに実在した伝説の銀行強盗、ジョン・デリンジャーと彼が愛したビリー・フレシェットとのスリリングな逃亡劇を描いたラブストーリー。

監督を務めるのは名匠マイケル・マン。主人公のデリンジャーをジョニー・デップ、デリンジャーが愛した女ビリーをマリオン・コティヤール、そしてデリンジャーを追い詰める敏腕FBI捜査官にクリスチャン・ベイルと映画界の名優が集結した。

あいさつ

今回、2年ぶり(の来日)です。2年という期間は長すぎました。この美しい東京で、歓迎してしてくれた皆さまへ心からお礼を申し上げたいと思います。いつも本当に楽しみにしています。ありがとう。

≪インタビュー≫ ジョニー・デップさん

パブリック・エネミーズ_来日会見_1
最近、ジョニー・デップさんが印象深いと思われたニュースを教えてください
テレビをつければ印象的なニュースが流れてきます。特に世界の戦いである“戦争”、つまり恐怖の部分にいつも注目してしまいます。歴史は何度も繰り返してきましたが、あらためて子どもたちをそういう恐怖から守ってあげようとテレビを見る度に強く感じます。

(アメリカのピープル誌にて)「2009年の世界で最もセクシーな男」に選ばれて、敵が増えたと思いますがジョニー・デップさんの一番の敵を教えてください
敵というのはいませんが、強いて言えば“自分の中”に敵がいます。自分の中には、限界を自分で区切ってしまう、あるいは妥協してしまう自分がいます。それが一番、自分にとって怖いことだと思います。

どのようにして、あれほどまでに“ジョン・デリンジャー”になりきれたのか教えてください
そう言っていただけてありがとうございます。

私とジョン・デリンジャーというキャラクターには、いろいろなレベルにおいて共通というか心通うものがあるんです。まず、生まれたところが非常に近いということ。デリンジャーはインディアナの南の方で生まれ、私はその川を越えたケンタッキーという本当に近いところで生まれました。実際、リサーチすればするほど共通点が驚くほどあることを学びました。

パブリック・エネミーズ_来日会見_3
デリンジャーは少年のころに過ちを犯し、犯罪の方向に走ってしまいました。もしかしたら僕だって、事情が事情なら同じ方向に行ったかもしれないと、そういう気持ちになりました。ただ、人生のカードが違って私は違う道を歩きましたが、彼は犯罪者として投獄されて刑務所の塀の中で自分というものが形成されていきました。

やっと出所したときには大恐慌の真っ最中で、貧しい人から搾取していく銀行であり政府が敵でした。デリンジャーは自分の物は自分で取り返すという、非常にシンプルな気持ちで銀行からお金を取るという道をたどったわけです。

そういう率直な気持ちを持つのは結構勇気がいることだし、偉いと思う部分もあります。銀行でお金を盗むという行為に置いて、彼は決して人を傷つけないということを守っていました。敬うべきところをたくさん持っていて、そういうところを演技に反映しています。

映画で一番注目してもらいたいところを教えてください
私は映画を見ていないんですが、とても評判がいいと聞いています(笑)。

(本作は)実際の歴史的な物語を本当に起こった場所で撮影することができるという、大変すばらしい経験をしました。例えば、牢獄から脱出する場面では、現存する(デリンジャーが脱獄した)刑務所で撮影ができ、「このドアから彼が逃げた」、「この階段を使った」とすべての記録が残っていたので、その通りのところで撮影をしました。それは大変すばらしい経験です。

また劇場のシーンでは、何段の階段があって、彼が倒れたときに頭がどこに落ちたのかなど、現在その劇場は残っていませんがリサーチでそこまで分かっているんです。本当に事件の現場をその通りに再現して作っていくという経験をしたわけです。

また、FBIとの撃ち合いのシーンでも、デリンジャーがこの窓から撃った。ここから逃げて、屋上に逃げたということがすべて分かっているんです。事実通りの演技に仕上がったということは、めったに無い経験でした。

共演者のマリオン・コティヤール、クリスチャン・ベイルら、すばらしい俳優たちと共演できて俳優としてはすばらしい経験のできた映画の撮影となりました。

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脚本を初めて読んだときに、どこに一番魅力を感じたのか教えてください
まず、キャラクターそのものに大変惹かれました。ワイルドで、そしてとても反抗的なところもあり、私の子ども時代ととても似ているなと感じました。

結局デリンジャーは、フーバーというFBI長官にギャングだから殺されたのではなく、彼の陰謀で暗殺されたと私は思うんです。そういう死に方をした男に対して、自分なりのオマージュをあげたいという気持ちがありました。そして彼の記憶にオマージュを捧げたいという気持ちもありました。

個人的には、ケンタッキー時代に私をとても可愛がってくれた祖父がいました。大恐慌時代に似た状況のなかで家賃を払って、子どもを育てた非常に苦労した祖父でした。昼は市バスの運転手をして、当時は禁酒法の時代だったので夜になると密造酒作りをするという裏の生活も持っていました。まさにその時代の映画ですので、祖父にオマージュを捧げるみたいな気持ちでこの映画を作りました。

撮影で最も難しかったシーン、苦労したことなどを教えてください
ちょっと質問と違うかもしれませんが、肉体的に非常に危険な場面がありました。例えば、FBIと森の中で撃ちあいをするシーンでは約7,000発の弾丸を実際に発射したので、破片がどんどん顔に飛び散ってくるという、肉体的に非常に怖かったということがあります。

もう1つ、エモーショナル(感情的)な場面では、そういう気持ちを自分の中で探りあてて演技に持って行くという、俳優として非常に苦しいことであり、辛いことで苦労しました。

悪い男にセクシーさを感じる女性が多くいますが、デリンジャーの魅力を教えてください
男女の関係の中には危険だから惹かれるとういうこともあると思います。デリンジャーには明らかに人並み外れたカリスマを持っていた。あらゆる意味で、女性を惹きつける魅力のある男だったと思います。

また、絶対に妥協しないという自分の意志を貫く強い男で、自分というものを持っていたということが、魅力だったのかもしれません。特に1930年代はロマンのある時代だった。そういう時代に、“彼のやり方を貫き通した”ということは、すばらしいと思います。自分のやり方を通した彼を尊敬しています。

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これまで演じられた役とは違い、デリンジャーは犯罪者でありヒロイックな役柄ですが、この役を引き受けられたことに何か心境の変化というものがあったのか教えてください
私は、毎回違う役を選んでそれを自分のものに仕上げていくことに喜びを感じるんです。ジョン・デリンジャーは実際に生きていた歴史的な人物です。

デリンジャーの写真はたくさん残っていますが、ムービックピクチャーはあまり残っていませんし、肉声に至っては全く残っていません。そういう乏しい情報の中から、自分なりの“ジョン・デリンジャー”を作り上げていく、自分の思う彼を画面上に再現できるところにとても惹かれました。

デリンジャーは銀行強盗ではありましたが、つまらない罪を犯したために若くして10年間も刑務所に入れられてしまったわけです。ある意味、社会の犠牲者という部分もありました。彼にとって(刑務所)は犯罪学校というシチュエーションに変わってしまった。しかし、犯罪学校で学んだことを社会に戻ってきてから、自分の生活に生かしたし、学んだことを格好良く生かしていたと思います。

私なりのデリンジャー像をストレートに築き上げていけた、そこにこの映画に出演を決めた一番の理由があります。

マイケル・マン監督の優れているところを教えてください
もちろんすばらしいところをたくさん持った監督です。彼も絶対に妥協しない、非常にパワフルな映画監督です。

デリンジャーが実際に生活した地をちゃんと見出して、ロケ地として交渉し、実現できたのはマイケル・マン監督のお陰だと思います。自分の仕事に情熱を持っている人で、どんなシーンを取っても「この場面はこうしたい」という自分の意見を持っています。何度もテイクすることを恐れず、何度も何度もテイクをして、俳優を押し込んで押し込めていってもう一歩先までの演技をやらせるという監督です。私は監督を尊敬していますし、すばらしい長所を持った監督だと思います。

ファンへのメッセージ

メリー・クリスマス。そして、映画を楽しんでください。また、すぐ日本に来ますから!

ジャパン・プレミア≪レッドカーペットイベント≫ フォトギャラリー

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