Dr.パルナサスの鏡
来日記念ジャパンプレミア2010.01.17 UP

左から、田中裕二さん、リリー・コールさん、テリー・ギリアム監督、太田光さん
鬼才テリー・ギリアム監督待望の最新作「Dr.パルナサスの鏡」。その公開にあたり、テリー・ギリアム監督とヒロイン役を演じたリリー・コールさんが来日し、これを記念したジャパンプレミアが14日(木)東京TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われた。上映前に行われたカーペット・イベントでは、西川史子さんやCanCam専属モデルの渡香奈さん、えれなさんらが登場。舞台挨拶では、テリー・ギリアム監督やリリー・コールさんと共に、テリー・ギリアム監督の大ファンだという爆笑問題の太田光さん、田中裕二さんも登壇し、本作への想いや撮影途中で亡くなったヒース・レジャーさんの思い出を語った。
概略
映画「12モンキーズ」や「ブラザーズ・グリム」の監督を務めた映像の魔術師テリー・ギリアム監督最新作「Dr.パルナサスの鏡」は、「ダークナイト」でアカデミー賞に輝いたヒース・レジャー渾身の遺作だ。撮影途中だったヒース・レジャーの代役を、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルら豪華キャストが務め、3人で演じ分けたことでも大いに注目を浴びたこの冬一番の話題作!
あいさつ

(日本語で)テリー・ギリアムです。
日本では過去にもすばらしい体験をたくさんさせていただきましたので、また東京に戻ってこれたことをうれしく思っています。日本の観客の皆さんは私の作品をとても分かってくれているように思うんです。今回の「Dr.パルナサスの鏡」も皆さんの期待を裏切らない出来になっていればいいなと心から思います。

(日本語で)こんばんは。リリー・コールです。
今日は(ジャパンプレミアに)来れて、本当にうれしいです。この数年の間に、何度か日本に来させていただき毎回楽しんでいます。今回もとても楽しみにしていました。そして、日本がこの映画の最後のキャンペーン地になります。皆さんがこの映画を楽しんでくださることを願っています。
インタビュー
友情によって完成したこの映画で、主演を務めた今は亡きヒース・レジャーさんとの思い出を教えてください。
テリー・ギリアム監督
ヒース・レジャーと仕事をすることが出来た数少ない人間の一人であることは非常に幸運でした。彼は自分にとって良き友人であり、家族でした。心が広く、とても面白くて、そして顔も良かったわけです。(映画を)1本撮るごとにどんどん腕を上げていく才能にあふれた人で、一緒に(仕事を)した2本の作品ではコメディの間合いというものを究めてきている、そんな気がしました。どんなにふざけたことをしていても、足が地についているような重みをしっかりと感じました。
本当に偉大ですばらしい、世代(の中)では最高の俳優を我々は失ってしまったのだと思います。しかし、「Dr.パルナサスの鏡」という彼を褒め称える最後の作品を完成させることが出来ました。ぜひ、皆さんに映画を見ながら彼の想いを見て欲しいと思います。
リリー・コールさん
監督がすべて話してしまったので、彼を形容する言葉が無くなってしまいました。私も同じように思っています。彼は私にとって、とても、とても特別な人でした。彼と出会えたことはとても幸運なことだったと思っていますし、ありがたい機会だったと感じています。
ヒース・レジャーさんの代役として、ジョニー・デップさん、コリン・ファレルさん、ジュード・ロウさんの3人が出演し、鏡の中の世界で名演技を披露してくれました。この人たちと一緒に仕事をされた感想を教えてください。
テリー・ギリアム監督
ヒースが亡くなったとき映画はまだ半分しか出来ておらず、「この先どうすればいいのか」という大問題に直面しました。ただ、(映画に)関わっていた全員がヒースのためになんとか完成させなければいけないと想いを一つにしました。それで、ヒースが個人的によく知っていた人、ヒースをよく知っていた人に電話を掛けてお願いしたんです。その中から、ジョニー、コリン、ジュードが出演してくれたわけです。
そもそもの設定でマジックミラーが登場するので、鏡を抜けると環境が変わるという設定にし直しました。この作品を救ってくれた3人のヒーローは、本当に突出した俳優たちばかりです。今回はリハーサルも全くなくて、本番という形になりました。ヒースの演じた“トニー”という役を彼らは継承して演じなければなりません。それぞれが、異なった面を演じているわけですが本当にすばらしい演技でした。
それだけではなく、ギャラを一切受け取ってくれませんでした。そのギャラはヒースのお嬢さんにすべて贈られています。本当に寛大ですばらしい行為だったと思います。映画史の中でこういうことは初めてなんじゃないかなと思います。
リリー・コールさん
これまでの人生の中で、この映画に出演したという経験はもっともアメージングな出来事です。この映画を通して出会えた人たち、一緒に仕事をしてきた人たちのことを宝物のように思っています。その中でも、テリー・ギリアム監督はとてもインテリでクリエイティブでいらっしゃいますし、寛大な心をお持ちです。その監督が、本当にすばらしいキャスト、そしてスタッフを集めたということはすごいことだと思い、撮影当初はプレッシャーを感じ恐れおののいていたくらいです。私にとっては風変わりな、そして印象的なジャーニー(旅)となりました。

テリー・ギリアム監督
ヒース・レジャーと仕事をすることが出来た数少ない人間の一人であることは非常に幸運でした。彼は自分にとって良き友人であり、家族でした。心が広く、とても面白くて、そして顔も良かったわけです。(映画を)1本撮るごとにどんどん腕を上げていく才能にあふれた人で、一緒に(仕事を)した2本の作品ではコメディの間合いというものを究めてきている、そんな気がしました。どんなにふざけたことをしていても、足が地についているような重みをしっかりと感じました。
本当に偉大ですばらしい、世代(の中)では最高の俳優を我々は失ってしまったのだと思います。しかし、「Dr.パルナサスの鏡」という彼を褒め称える最後の作品を完成させることが出来ました。ぜひ、皆さんに映画を見ながら彼の想いを見て欲しいと思います。
リリー・コールさん
監督がすべて話してしまったので、彼を形容する言葉が無くなってしまいました。私も同じように思っています。彼は私にとって、とても、とても特別な人でした。彼と出会えたことはとても幸運なことだったと思っていますし、ありがたい機会だったと感じています。

テリー・ギリアム監督
ヒースが亡くなったとき映画はまだ半分しか出来ておらず、「この先どうすればいいのか」という大問題に直面しました。ただ、(映画に)関わっていた全員がヒースのためになんとか完成させなければいけないと想いを一つにしました。それで、ヒースが個人的によく知っていた人、ヒースをよく知っていた人に電話を掛けてお願いしたんです。その中から、ジョニー、コリン、ジュードが出演してくれたわけです。
そもそもの設定でマジックミラーが登場するので、鏡を抜けると環境が変わるという設定にし直しました。この作品を救ってくれた3人のヒーローは、本当に突出した俳優たちばかりです。今回はリハーサルも全くなくて、本番という形になりました。ヒースの演じた“トニー”という役を彼らは継承して演じなければなりません。それぞれが、異なった面を演じているわけですが本当にすばらしい演技でした。
それだけではなく、ギャラを一切受け取ってくれませんでした。そのギャラはヒースのお嬢さんにすべて贈られています。本当に寛大ですばらしい行為だったと思います。映画史の中でこういうことは初めてなんじゃないかなと思います。
リリー・コールさん
これまでの人生の中で、この映画に出演したという経験はもっともアメージングな出来事です。この映画を通して出会えた人たち、一緒に仕事をしてきた人たちのことを宝物のように思っています。その中でも、テリー・ギリアム監督はとてもインテリでクリエイティブでいらっしゃいますし、寛大な心をお持ちです。その監督が、本当にすばらしいキャスト、そしてスタッフを集めたということはすごいことだと思い、撮影当初はプレッシャーを感じ恐れおののいていたくらいです。私にとっては風変わりな、そして印象的なジャーニー(旅)となりました。

≪サプライズ≫ ジョニー・デップさんからのお便り
リリー・コールさん(代読)
いま(お便りを)いただいたばかりですので、もし言葉を噛んでしまってちゃんと読めなかったらごめんなさい。一生懸命読みます。

テリー・ギリアム監督
非常に言葉に詰まるところなんですが、ジョニーというのは一緒に作品を作ればマジックが起きる。そして、寛大ですてきな人です。でも、この作品に参加してもらったときは、ヒースの代わりに3人を起用した場合、果たしてうまくいくのだろうかということが分からなかった。それが、ビックリするくらいうまくいった上に、ここまでうれしく思ってくれていると聞き、安心して今晩は眠れそうです。
いま(お便りを)いただいたばかりですので、もし言葉を噛んでしまってちゃんと読めなかったらごめんなさい。一生懸命読みます。

皆さんこんばんは。皆さんと過ごすこのすてきな夕べに私も参加できればよかった、と思っております。テリー・ギリアム監督は私の好きな友人であり、しかも天才なんです。今夜彼のすばらしい最新作「Dr.パルナサスの鏡」を見て、きっと皆さん驚かれると思います。とても悲しい事情から、私はこの映画に出ることになりましたが、このプロジェクトの一部になれたことはとても光栄なことだと感じています。しかし、過去にずっと留まっていてはいけないのです。この映画(のテーマ)は祝福です。命を称えているのです。ここにいる皆さんが、これらか目撃しようとしているこのすばらしくて、賑やかで、皆を虜にしてしまう映画。これを完成させたテリー、ヒース、そして関わった人全員に自信を持って敬意を表したいと思います。
ジョニー・デップ
テリー・ギリアム監督
非常に言葉に詰まるところなんですが、ジョニーというのは一緒に作品を作ればマジックが起きる。そして、寛大ですてきな人です。でも、この作品に参加してもらったときは、ヒースの代わりに3人を起用した場合、果たしてうまくいくのだろうかということが分からなかった。それが、ビックリするくらいうまくいった上に、ここまでうれしく思ってくれていると聞き、安心して今晩は眠れそうです。
≪ゲスト≫爆笑問題・太田光さん、田中裕二さん


太田さん「どうも、ジョニー・デップです」
田中さん「いや、違います」
テリー・ギリアム監督とキスをしていたことを突っ込まれると、
太田さん「彼ゲイなんです。昨夜一晩一緒にいました」とボケて会場を盛り上げた。
太田さん、田中さん、映画の感想を教えてください。

田中さん「分からないじゃないだろ」
太田さん「とにかく、彼女(リリー・コール)がすばらしいです。モデル時代一緒の事務所だったんで成長したなと。彼女の足の長さと、田中の背の高さがほとんど一緒です」
田中さん「本当に同じ人間とは思えないなと思って見てます。映画の中では少女なのか大人なのか微妙な年頃の役で、かわいらしい妖精のような感じだったんです。実際会ったら少女どころじゃないですよね。ものすごく、年上に感じてしまいました」
田中さん「(映画の)最初のカットから、皆さん引き込まれてテリー・ギリアム監督の夢の世界に入っていっちゃって、見終わったときに皆さん相当感動するんじゃないかな。そういう映画だと思います」
テリー・ギリアム監督、映画監督をする太田さんに何かアドバイスをお願いします。

太田さん「テリー・ギリアムって人は『モンティ・パイソン』というコメディグループから出た芸人上がりだから、そういうことをしなくちゃいけなかったんですよ。俺はもう少し上から行くから」
テリー・ギリアム監督「僕、いまはシリアスな映画監督なので、コメディアンと一緒にされたくないかな(笑)」
太田さん「『アバター』に勝ってから言え」
テリー・ギリアム監督「なんてこと言うんですか。今晩、ここにいらっしゃる観客の皆さんにこの映画がヒットするようにお願いしているところなんですから」
と、テリー・ギリアム監督と太田さんは息の合った掛け合いを披露した。
最後に
テリー・ギリアム監督
(日本語で)どうも、ありがとう!
本当に、本当にありがとうございます。次の二時間(本作の上映)、皆さんにお願いしたいことがあります。童心に戻ってください。そして、僕を信じてください。そして、僕の「イマジナリウム」に足を踏み入れてください。リラックスして見て欲しいんですが、期待値は下げてご覧ください。
(日本語で)どうも、ありがとう!
本当に、本当にありがとうございます。次の二時間(本作の上映)、皆さんにお願いしたいことがあります。童心に戻ってください。そして、僕を信じてください。そして、僕の「イマジナリウム」に足を踏み入れてください。リラックスして見て欲しいんですが、期待値は下げてご覧ください。
≪フォトギャラリー≫ カーペット・イベント
(写真右)整形外科医の西川史子さん
(写真右)左から、モデルのえれなさん、渡香奈さん
(写真右)左から、2010準ミスインターナショナル日本代表の松永博子さん、2010ミスインターナショナル日本代表の金ケ江悦子さん、2010ミスワールド日本代表の江成美沙さん
左から、爆笑問題の田中裕二さん、太田光さん
左から、リリー・コールさん、テリー・ギリアム監督

(写真右)左から、モデルのえれなさん、渡香奈さん

(写真右)左から、2010準ミスインターナショナル日本代表の松永博子さん、2010ミスインターナショナル日本代表の金ケ江悦子さん、2010ミスワールド日本代表の江成美沙さん

左から、爆笑問題の田中裕二さん、太田光さん

左から、リリー・コールさん、テリー・ギリアム監督

