東京島
「エルメス」コラボ&記者会見2010.04.13 UP

左から、福士誠治さん、木村多江さん、窪塚洋介さん
概略
直木賞作家・桐野夏生×木村多江主演で贈る問題作「東京島」。本作は無人島に漂着した23人の男と1人の女が欲を剥き出しに、生にしがみつく現代の日本人たちの姿を描いた孤島脱出サバイバル・エンターテインメント作だ。メガホンを取るのは、海外でも高い評価を得ている実力派・篠崎誠監督。キャストには木村をはじめ、窪塚洋介、福士誠治と個性派俳優がずらりと集結した。また、世界のトップメゾン「エルメス」が、日本映画と初コラボレーションし、映画に彩を添えている。2010年夏、いままで見たことのない全く新しいヒロインが姿を現す。
第1部「エルメス×東京島」コラボレーション会見
≪あいさつ≫
エルメスジャポン 代表取締役社長 有賀昌男さん
エルメスの大変重要な商品の1つ“カレ”が、映画のなかで貴重な役割をいただきましたことを大変うれしく思っております。この“カレ”というのはフランス語で“正方形”という意味でございます。私どものスカーフは長年“カレ”という呼称で、世界中の皆さまから愛され、支持されてきました。1937年に第1号の“カレ”をこの世に送り出して以来、エルメスは深い情熱と愛情を持って作ってまいりました。年に2回新作の発表があり、1回に150種類、年間で300種類、この73年間に述べ2万種類くらいの“カレ”をこの世に送り出してまいりました。エルメスには年間起業テーマというのを挙げておりまして、昨年は“美しき逃避行”でした。今年は“語りつがれる物語”ということで、物語をテーマにしております。映画に登場します“カレ”は「東京島」の中で、主人公・清子の過去、現在、未来といった物語の中を一緒に語っていく存在でございます。このような視点で作品をご覧いただくと、また違う観点で楽しんでいただけるんじゃないかと思います。
エルメスジャポン 代表取締役社長 有賀昌男さん

≪あいさつ≫&≪トークセッション≫
エルメスジャポン 執行役員 藤本幸三さん(以下、藤本執行役員)
先日、試写を拝見しエルメスの“カレ”が映画の中で皆さんに寄り添うように重要な役割を果たしたと思っております。
主人公・清子役の木村多江さん(以下、木村さん)
本日はお忙しいなか、こんなにたくさんの方がいらしてくださり本当にうれしく思っております。ありがとうございます。今回、トップメゾンのエルメスさんという情熱に溢れて、同じもの作りをする人間からしても、本当に尊敬できる方々とお仕事をさせていただいて、光栄に思いました。今日はよろしくお願いいたします。
Q.主人公・清子が、夫との結婚生活20周年記念に出かけたクルーザー旅行で、トランクに忍ばせたエルメスの“カレ”が、漂着した無人島「東京島」で大活躍しています。この設定は、映画オリジナルとなっておりますが、この提案を聞いたときの印象を教えていただけますか。
藤本執行役員
私どもが、プロダクト・プレイスメント(役者に特定の商品を絡ませる広告手法の1つ)で、映画の製作に協力するというのは非常に稀なことです。(お話を伺ったとき)映画「東京島」の背景と2009年の“美しき逃避行”という私どものテーマが「旅にまつわるもの」ということでご縁があるかもね、という話もありました。それともう1つ、“カレ”をもう1度世間に知っていただきたいなと思っていろんなアクションを考えている最中でした。映画の設定と私どもの持っているテーマが近いのか遠いのか、ちょっと考えさせられはしましたが、主演が木村多江さんに決まったことが前向きに進展する背景になったかと思います。物事に対して変幻自在にいろんなことに対応されるような女優さんのイメージを持っておりましたので、具体的な柄を持っている“カレ”が、そこでどのように変容していくのか、私たちにとっては非常に楽しみでした。それが、今回ご一緒させていただく大きな背景になっております。
木村さん、藤本執行役員のお話を聞いた感想を教えてください。
木村さん
非常に恐縮しております。私にとってエルメスさんは憧れの遠い存在でした。今回ご一緒することが出来て、本当にもの作りって役者も物を作る方たちも、それに携わる方たちも皆、同じような思いで、情熱を持って向き合っていると感じることができました。エルメスの“カレ”とは、ずっと映画のなかで一緒だったんですけれども、私が感じたのはよく子供が絶対に離せないブランケットがあるみたいな、安心感を与えてくれる存在感です。物が物を越えていくということをすごく感じることができたので、とてもいい経験をしたと思います。清子が、物がない状況で最も頼りにする相棒のようでもあり、友だちのようでもあり、なんだか温もりを感じる存在でした。清子の物語と“カレ”の物語が出会って新しい物語が出来上がったんじゃないかと思います。
木村さん、“カレ”を映画のなかではいろいろな形で使われていたんですよね。
木村さん
私の発想では首に巻く(イメージしか)なかったんですが、バッグになったり、頭に巻いたり、いろんな使い方を知ることができました。女性も男性も楽しめる新しい発見じゃないかなと思っています。私自身もなにか、日常生活の中で違った使い方をして、新しい見せ方をしてみたいなと思います。
エルメスの“カレ”が映画の中ではスペシャルバージョンになって登場しております。これはスペシャルカラーになるわけですよね。
藤本執行役員
“カレ”は通常すぐにデザインができて作れるものではなく、2年間くらいの製作時間がかかります。ご依頼いただいたときには、そのために何かを作るのは困難でしたので、昨年のテーマ“美しき逃避行”の年に発表された“カレ”のなかの1つ「世界は広い」を選びました。シリル・ディアトキンというデザイナーが古地図を解体しまして、再構築したモチーフです。一見、普通の地図のようにも見えますが、これは迷わせるための地図で目的地にたどり着けない地図なんです。なにか特別なのもは出来ないかと考えたときに、いろいろあるセレクションの中から、これがベストなんじゃないかと考えました。色の方は、「HERMÈS POUR TOKYO JIMA(エルメス プール 東京島)」ということで、このために作らせたものです。8日(木)より全国のエルメスショップで販売(4万8300円)されます。
藤本執行役員から映画のなかで使われた“カレ”のことを伺いましたが、改めてどのように感じますか。
木村さん
たどり着けない地図というのが人生に似ているなと思って。人生って迷路がいっぱいあって、たどり着けないような気がするからこそ、豊かで楽しくて、人生はそういうところも面白い。人生を凝縮したようなところもこの“カレ”にはあって、「東京島」にも、見ていただければ分かると思いますが、いろんな人生が凝縮されているのでとっても合った“カレ”だと思います。
左から、エルメスジャポン執行役員 藤本幸三さん、木村多江さん、
エルメスジャポン代表取締役社長 有賀昌男さん

先日、試写を拝見しエルメスの“カレ”が映画の中で皆さんに寄り添うように重要な役割を果たしたと思っております。
主人公・清子役の木村多江さん(以下、木村さん)
本日はお忙しいなか、こんなにたくさんの方がいらしてくださり本当にうれしく思っております。ありがとうございます。今回、トップメゾンのエルメスさんという情熱に溢れて、同じもの作りをする人間からしても、本当に尊敬できる方々とお仕事をさせていただいて、光栄に思いました。今日はよろしくお願いいたします。
Q.主人公・清子が、夫との結婚生活20周年記念に出かけたクルーザー旅行で、トランクに忍ばせたエルメスの“カレ”が、漂着した無人島「東京島」で大活躍しています。この設定は、映画オリジナルとなっておりますが、この提案を聞いたときの印象を教えていただけますか。
藤本執行役員

木村さん、藤本執行役員のお話を聞いた感想を教えてください。
木村さん

木村さん、“カレ”を映画のなかではいろいろな形で使われていたんですよね。
木村さん
私の発想では首に巻く(イメージしか)なかったんですが、バッグになったり、頭に巻いたり、いろんな使い方を知ることができました。女性も男性も楽しめる新しい発見じゃないかなと思っています。私自身もなにか、日常生活の中で違った使い方をして、新しい見せ方をしてみたいなと思います。
エルメスの“カレ”が映画の中ではスペシャルバージョンになって登場しております。これはスペシャルカラーになるわけですよね。
藤本執行役員
“カレ”は通常すぐにデザインができて作れるものではなく、2年間くらいの製作時間がかかります。ご依頼いただいたときには、そのために何かを作るのは困難でしたので、昨年のテーマ“美しき逃避行”の年に発表された“カレ”のなかの1つ「世界は広い」を選びました。シリル・ディアトキンというデザイナーが古地図を解体しまして、再構築したモチーフです。一見、普通の地図のようにも見えますが、これは迷わせるための地図で目的地にたどり着けない地図なんです。なにか特別なのもは出来ないかと考えたときに、いろいろあるセレクションの中から、これがベストなんじゃないかと考えました。色の方は、「HERMÈS POUR TOKYO JIMA(エルメス プール 東京島)」ということで、このために作らせたものです。8日(木)より全国のエルメスショップで販売(4万8300円)されます。
藤本執行役員から映画のなかで使われた“カレ”のことを伺いましたが、改めてどのように感じますか。
木村さん
たどり着けない地図というのが人生に似ているなと思って。人生って迷路がいっぱいあって、たどり着けないような気がするからこそ、豊かで楽しくて、人生はそういうところも面白い。人生を凝縮したようなところもこの“カレ”にはあって、「東京島」にも、見ていただければ分かると思いますが、いろんな人生が凝縮されているのでとっても合った“カレ”だと思います。

エルメスジャポン代表取締役社長 有賀昌男さん
第2部「東京島」記者会見

木村さん
私が演じた清子という役はきっと、どこにでもいるような主婦です。しかし、(漂着した)島でいろいろな体験をしながら自分の人生を掴み取っていきます。撮影はいままでに経験したことがないくらいタフさを要求されました。現場に行くときには、ものすごい岩場を下って行くとか山登りをするような感覚で、毎日夜中にこむら返りを起こすくらい大変な撮影でした。でも、今までにない経験をさせていただき、新しい自分に出会えたような気がしています。
窪塚洋介さん(以下、窪塚さん)
ワタナベという役をやったんですけれども、衣装合わせをしたときに亀の甲羅を渡されまして、「あ、亀役なんだな」と思いました(笑)。変わったというか、おかしな役です。まあ、見ていただければ分かるとは思います。木村さん演じる清子とはその真逆にいるような役ではありますが、同じような思いを芯に持っているという役どころです。やっていてすごく楽しかったです。ぜひ、楽しみにご覧ください。
福士誠治さん(以下、福士さん)
GM、ユタカ、森軍司という3つの名前を演じました。僕の役者人生のなかでも、台本に3つの名前が書いてあるということは初めてで、どういうものかなあ思いつつ台本を読ませてもらいました。どんな感じかは、ぜひご覧になってください。今日はありがとうございます。

窪塚さん
パート2があるならば、願わくばそれでお願いします。(どんな作品になりそうですかと聞かれ)きっとモザイクがいっぱい入っているんじゃないでしょうか(笑)。
福士さん
僕がその1人になったら、たぶん清子のようにタフな感じではなく、完全にコキ使われるんじゃないでしょうか。
木村さん
そうですね。コキ使いたいと思います(笑)。でも、「東京島」の男性たちもタフなので、(23人の)すさまじいアマゾネスたちが誕生するんじゃないでしょうか。
(沖縄、鹿児島の沖永良部島と徳之島で)約40日間の合宿状態で撮影が行われ、途中台風で撮影が中断したと聞きましたが、撮影中に大変だったことや楽しかったエピソードを教えてください。
木村さん
撮影のクランクインが台風で遅れて、現場に入ってからも台風で2日半くらい足止めをくらって自然の脅威を感じました。その後、撮影をしていくうちに自然の恩恵を感じるようになってきました。映画を見ると常夏の島といった感じですが、実際は秋です(笑)。清子のお家があった場所は崖の上で、寒くて、ものすごい強風で、「皆、落ちるな~っ」と、風に吹かれ、煽られながら生命の危機を感じながら撮影しました。
窪塚さん
前半は天気が良くて暖かかったので、(時間が)空いたときに車を借りて島を回りました。(島は車で)2時間くらいで一周できちゃうんですけど、いろいろなところに行ったのでコーディネーターくらいはできるかなというくらい詳しくなりました。(おすすめのスポットはありますかと聞かれ)鍾乳洞とかもあったし、とにかくビーチがきれいで、人が朝から晩まで1回も来ないような本当に“楽園”と呼んでもいいような場所が、ずーっと貸切で使えたりしてすごくよかったです。

木村さん
初めて見るときというのは客観視できないもので、自分の粗ばかり探してしまって反省で終わるのが常なんです。今回もそれはあったんですが、全体の印象がなににも例えられない、無国籍で、ホラーとかコメディとかジャンル分けもできない、どこにも所属できないんですね。本当に新しいタイプの映画だなと思いました。女性は共感できる人が多いと思いますが、男性がどう見るのかとても興味深いです。
窪塚さん
(木村さんと)同じく新しい空気感というか新しい映画になっていると思います。多江さんのキャラクターだったり、清子のキャラクターも新しい女性像だと思うし、僕ら男チーム(の面々)も個性溢れる感じです。人となりから出てくる雰囲気みたいなものは、個々光っていると思うのでそこを楽しんでもらえたらと思います。
福士さん
僕もスクリーンでもう1回見たいと思っています。もう1回見終わったら、たぶんもう1回見たいなと思えるような映画だと思います。僕は多江さんが演じる、清子の3番目の旦那になるんですけれども、とっても暖かい瞬間と、とってもムカつく瞬間があるので、そこが見どころのような気がします。
「東京島」を一言で表すとするならばどういった感じになりますか。
木村さん
人間の欲望とか、いろいろ考えたんですが私の場合は“お酒”かな。最初は普通に飲んでいるんですが、だんだん止まらなくなってどんどん飲んでしまって、ときには酩酊して、訳が分からなくなってしまう。そんな映画だと思います。
窪塚さん
何にも出てこないです(「メールはダメですよ」と福士さん)メールはダメ・・・手紙は(笑)? 現代の浅瀬。漂流して、波打ち際の浅瀬を歩いているような感じがします。理由は見てください。
福士さん
ラブストーリーという意味ではなく、“愛”みたいな言葉でくくれるんじゃないかなと。人と人との関わりとか、物に対してや子どもが出来たとき、野蛮なことも愛に変えられたりするし、そういう意味で“愛”。

木村さん
読ませていただいたのは、オファーがあってからです。なぜこの役が私なんだろうというのがありまして(笑)。“薄幸”とか、ちょっと“ネガティブ”な役が多いので、そういうイメージなんだろうと思っていたのに、非常にポジティブで生きる力がすごくある女性なので大丈夫だろうかと。島に行ったら私も彼女みたいに行動力があって、生きるための本性がむき出しになるんじゃないかとずごく思いました。
窪塚さん
読みました。すごくエログロというか、本編よりも結構グロイ内容です。(自身が演じる)ワタナベで言いますと、最初にいただいた脚本はライトに書いてあって、ワタナベの意味の分からなさというか、不思議な、おかしな仕上がりがあまり出ていなかったので、もうちょっと原作に添った形でやりたいということをプロデューサーや監督に話して脚本を変えていただきました。実話が基になっているということだったので、実際にあったのかと思って読んでみるとリアリティを持って読むことができて、すごく面白かったです。
福士さん
僕はこの作品が決まった時点で原作を読んでいなかったので、あえて脚本のみでやっていきたいと思い原作は読んでいません。

