コースト・オブ・ユートピア-ユートピアの岸へ
製作発表の模様2009.06.29 UP

6月25日(木)東京・Bunkamuraシアターコクーンにて製作発表が行われ、演出家・蜷川幸雄さんをはじめ、出演の阿部寛さん、勝村政信さん、石丸幹二さん、池内博之さん、別所哲也さん、長谷川博己さん、紺野まひるさん、京野ことみさん、美波さん、高橋真唯さん、佐藤江梨子さん、水野美紀さん、栗山千明さん、大森博史さん、松尾敏伸さん、大石継太さん、横田栄司さん、麻実れいさんが登壇した。
公演概略
2007年にトニー賞主要7部門を制覇した、イギリスの劇作家トム・ストッパードの大歴史叙事詩は、登場人物70名以上、合計上演時間が約9時間にも及ぶ三部構成の超大作だ。激動の19世紀ロシアを舞台に、理想的な社会づくりを夢見る若者たちの挫折や成長を描く。
公演は、2009年9月12日(土)~10月4日(日)東京・Bunkamuraシアターコクーンにて行われる。
公演は、2009年9月12日(土)~10月4日(日)東京・Bunkamuraシアターコクーンにて行われる。
コメント

蜷川幸雄さん
9時間の芝居が一体どうなることやら、そしてこの作品ほどキャストに難航した芝居はありませんでした。今日ここにいらっしゃる皆さんは、知的な企みに共感してくれました。そして共に突っ走ろうという頼もしい仲間だと思っています。
この芝居は9時間に亘り、場所もあちこち飛びます。何よりも19世紀ロシアにおける革命の問題、変革に対する若者たちの様々な思い、社会的な抑圧における挫折、愛、成功を描いています。どうやって生き残るか、どうやって変革を志すのか、その思いは現在にも通じるものがあります。
なかなか出演してくれる俳優さんが少ない中、絶対に上演するぞ、と意地になりまして、ともかくやってしまおうと(思っています)。
今回は、僕がいつも仕事をしている人たちばかりではなく、新しい俳優さんとも出会うことになります。その出会いが僕自身の作品、あるいは僕自身を成長させてくれたらいいなと思っています。
対面式の舞台ですので、飾るべきセットは一切ありません。全ては俳優の演技にかかっています。(出演者たちに向かって)任せたよ!
(「グリークス」以来の長篇大作に挑む現在は、)ただ不安だけですね。3部読むのに、非常に時間がかかりますし、勉強しなければならないことが沢山あります。
ロシアに行ってこようか、とも考えています。悲観と楽観が交互している現在です。

阿部寛さん
この記念すべき9時間の演劇を精一杯頑張ってやりたいと思いますので、楽しみにしていてください。
一生に一度しかないような壮大な経験ですので、頑張っていきたいという思いと共に、これから、この作品をどのように毎日自分の空間でつくり上げていくのか、まだ想像がつきませんが、とにかく全精力を込めて挑んでいきたいと思っています。

勝村政信さん
まだ稽古も始まっていない段階から、賛辞と酷評の両方をいただいています。こういったことは、なかなか無いのではないかと思っています。
20代の半ば頃、セゾン劇場(当時)で、ピーター・ブルックの「マハーバーラタ」という舞台を9時間くらい通しで観たことがあります。終わったときには、心の底から拍手をしました。観客が(出演者と)一体になって、1つの大きなイベントに参加しているようでした。そういったことが、今回の作品でも起こればいいと思います。

石丸幹二さん
9時間ですから体力勝負だと思います。これからいっぱい食べて、本番に向かって努力していけるように頑張りたいと思います。

池内博之さん
僕はこの台本をみたときに、具合が悪くなりました。内容も非常に難しくて、辞書を引いていろいろと調べるんですが、辞書を引いても、引いた言葉がまたさらに難しいという。。。情熱を持ってこの作品に取り組んでいきたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。

別所哲也さん
普段、ミュージカルに出演する機会が多く、歌い出したり、踊り出したりという作品がほとんどなのですが、今回はロシア革命期の(最中)揺れ動く人間たちの心のひだをどのように演じたらいいのだろうかと考えています。
先ほど蜷川さんが「この作品は俳優にかかっている」と仰っていたので、非常に緊張しているのですが、この緊張感を役者としての自分自身の大きな変化につなげていきたいと思っています。

長谷川博己さん

紺野まひるさん
蜷川さんをはじめ、舞台で皆さんと共演するのは初めてですので、うれしいのと同時に、ドキドキ感があります。自分がどのような表現ができるのか楽しみにしています。皆さんの足を引っ張らないように頑張りたいと思います。

京野ことみさん

美波さん

高橋真唯さん

佐藤江梨子さん
私が「蜷川さんの舞台に出るんだ!」と言うと、皆が二言目には「脱ぐの?」と尋ねるんですが、それは舞台を観に来てのお楽しみということで!
今回、台本上キスシーンがあって、最初どの方がどの役ということが書かれていなかったときに、名前を見てこの人とは嫌だなと思っていた人とだったので、、、いやいや、この人は大好きな人だなと思っていた人とだったのでうれしいです(笑)。毎日、歯を磨いて頑張りたいと思います。

水野美紀さん
夫役の阿部さんと稽古場から仲良くしていただけるように頑張りたいと思います。
先ほど佐藤さんが「脱ぐの?」と言われたと仰っていましたが、台本を見たら裸になると書いてある部分がありました。そのあたりの演出プランはまだ蜷川さんから聞いていないので、まさかの舞台でヘアヌードか、という心配もありつつ、とにかく頑張りたいと思います。

栗山千明さん

大森博史さん

松尾敏伸さん

大石継太さん
しかし、いざ自分が今回、9時間の芝居に出演するとなると「やはり長いかな」と感じます。役者として、なかなかこのような大作に出会えることはないと思いますし、同世代の人たちと一緒に9時間の芝居をつくっていくのはとても楽しみです。

横田栄司さん

麻実れいさん
もう何年も前になりますが、やはりシアターコクーンという素晴らしい空間でギリシア劇「グリークス」に参加させていただきました。これも8時間という超大作でした。その時に、もちろん大変でしたが、稽古も楽しかったですし、お客様からいただく感動の空気というか心を、今でも忘れることが出来ません。
この「コースト・オブ・ユートピア」でも同じように、お客様から感動の気持ちを与えていただければ、と思います。
